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昔々から伝わる夏の農業のお話~その名は「半夏生」~

2022/07/28
皆さんこんにちは、宮崎太陽農園 スタッフです。

2022年の梅雨明けは早く、
さあ夏の始まりだ!と、思いきやふたを開けてみると雨の日が多く、
なんだかスッキリしない今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、そんな今回は、昔から伝わる日本の夏の農業についてのお話です。
「半夏生」という言葉はご存じでしょうか?
聞いたことのない方、詳しく知らない方はぜひ、最後まで読んでいただけますと幸いです♪

          


まず、「半夏生」とは、節分やお彼岸などと並ぶ雑節のひとつで、
移り行く季節を的確に認識するための暦日です。
※「雑節」とは、五節句や二十四節季(中国発祥の暦)だけでは
日本の季節の変化が十分につかめないため、
補助的に日本独自に考えられた暦の事です。

そして、「半夏生」とは、
hange-2.png

季節の移り変わりを理解しているかしていないかで、
その年の収穫に大きく影響する、
「農家」の方たちにとって大事な節目の日でした。
そんな半夏生は、畑仕事や田植えを終える
一つの目安の日になります。
ちょうど「烏柄杓(からすびしゃく)」
別名「半夏」
と呼ばれる植物が開花するのがこの頃です。

※少し話がそれますが、、、
からすびしゃくは7月上旬前後の開花時期に、
花に近い上方の葉の一部が白く変色するのですが、
花の時期が終わると、また緑色に戻ります。
葉の半分が白く化粧をしたように見える=半化粧=半夏生
という説もあるようです。
葉の半分が白く変色するので、ぜひネットで画像を探してみてください。きれいですよ。


当時の農家では「半夏生」から「5日間」、
ちょうど七夕の頃まで作業をお休みしたり、この期間に
特別な食べ物を食べたりするなどの風習が各地にあり、
※タコ、焼きサバ、うどん等
これは田植えなどで疲れた体を癒すための昔からの知恵だといわれています。

当時の日本の農業においては「半夏生」はとても大事な日とされていました。
何故かというと「半夏生」の時期には、農家の天敵である「大雨」が降るとされていたからです。
当時の日本では畑仕事が生きていく為の仕事であり、天候による影響は、食卓に大きく影響しました。
農業が生活の中心である農家にとって、当然ながら不作は避けたいものですよね。
そこで大雨が降る前に、農作業を終えておかなければならないという思いが人々に強くあったようです。

Farmers-summer-01.png

農作業に密着している「半夏生」の時期は、
7月2日頃だと言われています。
名前の由来になったと考えられている植物が咲く時期や、
大雨の時期が偶然重なったという説もありました。
古くからある暦の「夏至」から数えて11日目、
またはその5日後までが「半夏生」とされていたとか。


ちなみに、現在では「半夏生」の日を決める天球上の基準がしっかりあり、
「太陽の視黄経が100度とされる点を通過する時」となっているようです。
この、太陽が通過する時というのが、
1年の中で日が一番長いとされている「夏至」と呼ばれる日から11日後のこと。
つまり、7月2日が半夏生だとすると、七夕までがその時期だったということです!
※「夏至」は太陽の視黄経が90度の時のことをいいます。


天気予報のない時代に、豪雨を避けるために農作業を全て終えておく、
という当時の人の工夫はとても賢いですよね。
この大雨が降るかどうかで、その年の農作物が豊作か凶作か、などの未来が決まるとも言われていました。
また、「半夏生」の時期には事前に農作業をお休みにするという地域もあり、
当時の農家の方にとって唯一の休暇であったという説もあります。

          


いかがでしたでしょうか?
発達した気象技術の無い当時に、
工夫しながら季節を把握し、農業を行い生活していたと思うと、本当に関心しますよね。

また、「半夏生」については、色々な説があり、
地域によって異なる言い伝えやことわざがあったりと、
調べてみると中々面白いので、興味のある方はぜひ調べてみてくださいね♪



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ミニトマトがデザートに!?~ミニトマトのさっぱりシャーベット~


Tomato-sorbet-01.png

■材料
・ミニトマト (~20個程度)
・水 (大さじ2)
・砂糖 (大さじ2)
・レモン汁 (大さじ1)
※生レモンよりも既製品のレモン汁がオススメ


■作り方

① ミニトマトのヘタを取りミキサーにかけます。
  ※ミキサーが無い場合は細かく切り、ザルでよくこしておきましょう。

② ミキサーしたミニトマト汁に水、砂糖、レモン汁を加えてさらにミキサーにかけます。
  ※ミキサーが無い場合は、ボール等に全ての材料を入れ
  菜箸orヘラorホイッパー等混ぜやすいものでよくまぜましょう。

③ ミキサーしたミニトマト汁を容器に流しいれ、冷凍庫に入れしばし休憩です。

④ 液が少し固まってきたら、かき混ぜて全体的に柔らかくしていきます。
  ※完全に凍ってしまうとトマト氷になってしまいます、、、

⑤ ふんわりと固まったら器に移し、完成です♪
  ※シャーベットの上にミントの葉を載せれば見栄えは完璧ですね!


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さて、7月もあっという間に終わってしまいますが、
来月8月はより一層暑い日々がやって来そうですね、、、
熱中症等で体調を崩さぬよう、当園の栄養満点なミニトマトを食べていただき、
しっかりと水分をとり、今年の夏も元気に乗り切りましょう!

それではまた次回、お会いしましょう。



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