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身近な酸とアルカリの話~今月のレシピ:ミニトマトとワカメの和風サラダ~

2025/06/27
皆さん、こんにちは。1カ月ぶりです。
宮崎太陽農園スタッフです。


大輪の傘が開く梅雨の時期になりました。
Umbrella-Flower-02.png

洗濯物が乾かず、セットした髪はゴワゴワ…。
ちょっぴり憂鬱ですね。
雨の日はゴロゴロして一日終わりがちなので、
家中でできる趣味を開拓したいです。


6月というと皆さんは何を思い浮かべますか。
私は雨の中静かに佇むアジサイの花のイメージが
強いです。
アジサイは土壌の性質によって花の色が変わる、というのは有名な話ですね。
土壌以外にも様々な条件がありますが、
酸性だと青色に、アルカリ性だと桃色になると言われています。
アジサイの花を染め上げる要素である酸性、アルカリ性とはなんでしょうか。
今回はそんな酸性、アルカリ性の話です。



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酸性・アルカリ性とは水素イオンの濃度を指します。
一般的な水は電気を帯びていない水分子(H2O)の状態で存在していますが、
この分子が何らかの要因で、+の電気を帯びた水素イオン(H+)、
-の電気を帯びた水酸化物イオン(OH-)に分離することがあります。
水中に含まれる水素イオンが多いと酸性、水酸化物イオンが多いとアルカリ性となります。
このイオンの濃度によって、様々な化学反応に影響があります。


この酸性かアルカリ性かという要素は、身近な様々なものに活用されています。
まずは農作業。作物の成長にとって大事な要素の一つとなります。
野菜は根から酸性の物質を出して土を溶かし、そこから溶け出た栄養を吸収しています。
土が酸性かアルカリ性かのどちらかに大きく偏ると、植物の成長に悪影響をもたらします。

hydrangea-02.png

酸性土壌ではすでに酸性物質が多く含まれているため、
過剰な栄養吸収になってしまい、
アルカリ土壌では土中の可溶性の栄養素が溶けなくなる
ため、栄養吸収が阻害されます。
植物にとって効率的に栄養吸収を行える値は違うので、
野菜作りではどの性質でよく育つのかを事前に調べることが大事です。
降雨や気温等、土壌の性質はふとした要因で変動してしまうので、
定期的に土を測定して、各性質の肥料を撒くなどして少しずつ調整します。


他に身近な例を挙げると、洗剤でも重要ですね。
汚れには酸性の汚れと、アルカリ性の汚れがあります。
それぞれの性質に対する洗剤を使用することで効率よく汚れを落とせます。
例えば、台所の水あかといったアルカリ性汚れには、クエン酸が入った酸性洗剤が有効ですし、
油汚れといった酸性汚れには、重曹が含まれたアルカリ洗剤を使います。
ただし、性質が強い洗剤は肌荒れなどの原因にもなります。
普段使いする食器用洗剤などは、肌の性質と同じ弱酸性のものを使うと刺激を抑えることができますよ。


他にも食材、温泉、虫刺されの薬や化粧品と、至る所で酸性とアルカリ性が活用されています。
ぜひ身近なものの性質を調べてみてくださいね。






今回紹介するレシピは、これからの季節にさっぱり食べたい
「ミニトマトとワカメの和風サラダ」です。


■材料(2人分)

・ミニトマト 10個
・乾燥ワカメ 大さじ1
・豆腐 1/2丁
・レタス 40g
・すりごま 小さじ1
・ゴマ油 小さじ1
・ポン酢 大さじ2

【作り方】

①ワカメを水で戻し、豆腐とともに水気を切っておく
②ミニトマト、レタス、ワカメを切る
③レタス、手で崩した豆腐、ワカメ、ミニトマトを皿に盛る
④すりごま、ゴマ油、ポン酢を混ぜたものをかけて完成!


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今回のブログも最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

それでは、また来月にお会いいたしましょう。














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